監修医師紹介
埼玉医科大学国際医療センター心臓内科/不整脈科 客員教授
東松山医師会病院 院長
松本万夫 先生
心臓突然死は、予期せずやってくるもので、患者さん本人やそのご家族にとって大変重大なことになります。心臓突然死は多くの場合、重症頻脈性心室不整脈(心室細動、心室頻拍)がその原因です。このような不整脈を起こす危険性を持つ患者さんには、植え込み型心臓除細動器(ICD)が植え込まれ、一命をとりとめることができる可能性があることが報告されています。
しかし、心臓突然死の危険性があるにもかかわらず、ICD植え込みができない場合があります。そのような場合のために着用型心臓除細動器(WCD)は開発されました。WCDは入浴時以外は着用することができ、万が一心室頻拍や、心室細動が生じた場合にICDと同様に自動的に除細動機能が発揮されるものです。これにより、すでに一命をとりとめた患者さんの報告は少なからず寄せられています。
本機器は2014年1月から保険適応となっていますがあまり周知されていないように思われます。本ホームページは、以上のような着用型心臓除細動器に関し、皆様に知っていただきたく立ち上げられました。本機器の有用性や限界、適切な使用法を知っていただき、皆様の心臓突然死予防のためにお役に立てれば幸甚です。